手持ちのキーボードについて

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学生のころは,PC買えばついてくるキーボードという付属品に,わざわざ別売りの1万円以上払って買うのはおかしいと思ってました.しかし,Macの付属品が段々薄いキーボードになっていくにつれて,世の中のノートPCもどんどん打ちづらくなる中で,段々と良いキーボードとは何か考えるようになっていきました.そうしてインターネットで色々なプログラマの作業場の画像を見ていると,Happy Hacking Keyboard (HHKB),Realforce,FILCO辺りが日本語配列のキーボードでは有名らしいということがわかった.梅田ヨドバシに行くと,それらが全部並んでいて1時間くらいカタカタ触っていたと思う.暇な学生でした.

ちなみに私は無駄なボタン(変換/無変換とか)が多く,自由にショートカットを割り当てられる日本語配列が好きです.英語配列のキーボードは選択肢が多くて羨ましいけど,ほぼ使ったことがないので今回は日本語配列のあるキーボードに限ります.

比較

ある程度の期間使ってきた感想を書きます.店頭ではわからないけど,煩さは静かな環境で使って初めてわかるし,打鍵速度も実際にPCに繋いでみると微妙に体感が違うことがありそういう雰囲気を重視して書いています.評価数値は実際に測ったわけではなくあくまで主観です.5段階評価としてます.

FILCO Majestouch MINILA

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青軸

  • 総合 3.50

  • 静音性 3

  • 打鍵速度 3

  • 携帯性 3

  • 打鍵音 5 「ガチャガチャ!!ガチャ!!」

茶軸

  • 総合 3.75

  • 静音性 4

  • 打鍵速度 4

  • 携帯性 3

  • 打鍵音 4 「スコスコ!スコ!!」

Mejestouchに共通する個性としては,とにかく楽しいです.キーボードを打つテンション・速度が勝手にあがります.家では青軸(私物),職場では茶軸を使っています.個人的には青軸の方がやっている感が出るので好きだが,なんとなく茶軸の方がタイピングが「スコスコッ!」という音でコ気味よくきまるので万人にオススメしたい.打鍵音は!!マークが付くくらい「底」にキッチリ入る感じがする.数値に反映していないけど,他のキーボードと違って有線タイプはUSBハブもあるのでノートPCにつなぐ場合は最高.BT版はBTの仕様的にUEFIで認識しないなど面倒なところはありますが,きちんとLinuxなどでも動作するし電池も長持ちで良いです.DIPでCAPS/CTRLキーなどの入れ替えできるので設定できないOSにつなぐ場合も楽です.残念ながらHHKBと同サイズのMINILAは生産終了してしまったようですが,Majestouchで一番好きです.

> https://www.diatec.co.jp/shop/kobo/index.php

最近はキーボード工房なるサービスがあるらしく,漆塗りとか配列を色々オーダーできるのが凄いですね.

東プレ Realforce 91UDK-G

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  • 総合 2.25

  • 静音性 4

  • 打鍵速度 2

  • 携帯性 1

  • 打鍵音 2 「ふすふすふす」

Realforceの良いところはMejestouchと違ってシットリした質感で落ち着いているところです.ゆったりコーディングするときに向いています.主に職場で使っています.Mejestouchとは対象的に「底」に到達しているかどうかよくわからない感じがする,そのため比較的,非静音版でも静音という印象です.同僚の人に静音版を打たせて貰ったが,その傾向はもっと強く,それが不快ではなくさらに重厚な感じがして良いです.静電容量無接点方式らしく,軽く打つだけで正確に入力できるので底打ち感を気にしなくても良いです.DIPがあるのも良い.ただし携帯性に関しては,鉄板が入っているらしく安定感は抜群ですが,大きく重たいのでかなり低いです.いろいろなキーの深さや重さが選べるのですが,私は静音版がオススメです.あと普段つかってる押し下げ圧45gは茶軸と同じなのですが,それより軽い印象です.

PFU Happy Hacking Keyboard Professional JP

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  • 総合 4.00

  • 静音性 4

  • 打鍵速度 3

  • 携帯性 5

  • 打鍵音 4 「カシュカシュカシュ」

HHKBの良いところはとにかく小さいところです.その割に作りはしっかりしているので所有欲が満たされます.家でも会社でも使ってる私物です.日本語配列はUS配列と違って矢印キーがあったり,ちゃんとキーが沢山あるので嬉しい.OSによっては音量調節やらもハードウェア的に対応しているので便利.DIPでOS対応など細かく切り替えれるのも凄い.ちなみにRealforceとキートップやら部品が共通なので,Realforceについてくる色付きキートップをHHKBにつけたりしてます.ただし筐体が軽く,おそらく押し下げ圧やストロークの長さも違うので打鍵感・音はかなり違います.こちらのほうがきちんと底まで押している感が顕著です.茶軸にやや近いけど,Realforceと同じソフト感があります.あと黒モデルはロゴすらほとんど見えないミニマルなデザインなので,机においたときの見た目が抜群に良いです.ミーハーな観点から言うと,GNU/GCC/Emacsの作者であるRMSとかC++の作者ストラウストロップ氏も使っているのが有名でテンションがあがります.

http://sow.blog.jp/archives/1065706900.html

RMSスタイルについて

./rms.jpg

尊師スタイルとか呼ばれる,ノートPCの上にキーボードをのせる方法があります.専用の台を作る人もいますが,私は xinput disable <id> コマンドで内蔵キーボードを無効化しています. <id> の部分は xinput list で調べることができます.

まとめ

結論としては HHKB を一番よく使ってます.この写真は私の自室で,環境構築厨なのでモニターアームを付けた4Kディスプレイを最近導入しました.

./desktop.jpg

実際には今回挙げたキーボードのどれか1つ買っても十分満足できるでしょう.ミニマルな感じが好きなのでHHKBを贔屓してしまうけど,テンキー必須な人とかは全然逆の感想になるだろうと思います.個人的にはメカニカル式と静電容量無接点方式は良い意味で違いがほとんどわからないレベルです.今回挙げたキーボードと比べるものではないけどノートPCのキーボードではダントツThinkpad X1のキーボードが使いやすいです,今ではキーボードを持ち歩かなくなりました.とはいえキーボードの世界はまだ広く,今後は敬遠していた kinesis とか左右分離系キーボードも試していきたい.US配列に慣れたいです.

// この記事から org-mode で書いてみました.
// とくにD言語を書くことがなかったのですが,シンタックスハイライトのテストです.
void main() {}